2022年8月にこの世を去った稲盛和夫さんですが、今では経営の神様として称されています。
この稲盛和夫さんがどんな経歴があって、何をきっかけに起業をしたのかなど気になっている人も少なくないでしょう。
そこで今回は、稲盛和夫さんが残した名言や資産などについて詳しく紹介していきます。
この記事を最後まで読むことで以下について理解することができます。
- 稲盛和夫さんの経歴
- 稲盛和夫さんの起業のきっかけ
- 稲盛和夫さんの資産
稲盛和夫ってどんな人??
稲盛和夫さん(1932年1月21日生まれ、2022年8月24日没)は、日本を代表する実業家であり、京セラ株式会社やKDDI(旧・第二電電)を創業した人物です。
彼はまた、経営破綻した日本航空(JAL)の再建を成功させたことで広く知られています。
彼の経営哲学は「アメーバ経営」と呼ばれる独自の手法や、「人間として正しいことを貫く」という信念に基づいており、多くの経営者や一般の人々に影響を与えました。
稲盛和夫さんは勤勉さ、感謝の心、そして正しい行いを重視し、人生における成功を仕事や日常生活での努力と成長に結びつけました。
また、彼は自らの利益を追求するのではなく、社会に貢献することを常に念頭に置いており、JAL再建でも無報酬で引き受け、短期間での再上場を達成しました。
このように、異なる業種で成功を収めた稀有な経営者であり、「経営の神様」と称されています。
稲盛和夫の経歴
稲盛和夫さんの経歴について紹介していきます。
1932年
鹿児島県鹿児島市に生まれる
1955年
鹿児島大学工学部応用化学科を卒業し、松風工業株式会社に入社
1959年
松風工業の退社後、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立し、セラミックス事業を開始
1966年
京セラの社長に就任し、アメリカIBMとの契約を獲得
1971年
京セラが大阪証券取引所に上場
1984年
第二電電(現KDDI)を設立し、日本の通信事業自由化に貢献
2000年
三田工業を京セラミタ株式会社として再建、短期間で更生計画を達成
2010年
日本航空(JAL)の会長に就任し、わずか3年で再上場を果たす
2022年
90歳で逝去
稲盛和夫は何がすごいの??
稲盛和夫さんが「すごい」と称される理由は、彼が2つの異なる業界で巨大企業を創り上げ、さらに破綻寸前の企業を再建したことにあります。
先ほど紹介した内容と重複しますが、まず、彼は1959年に京セラを創業し、セラミック技術をベースに世界的企業へと育て上げました。
その後、1984年には第二電電(現在のKDDI)を設立し、日本の通信業界にも大きな足跡を残しました。
さらに彼のすごさが際立つのは、日本航空(JAL)の再建です。
2010年、JALが経営破綻した際、稲盛和夫さんは無報酬で会長職を引き受け、従業員への意識改革を進めながら、「アメーバ経営」を導入してわずか3年で再上場させるという偉業を成し遂げました。
この再建成功は「誰もやれない」と言われた難題を解決したことで、彼の経営手腕を世界的に知らしめました。
また、彼は単なる経営の成功者ではなく、利他主義や人間性の重要性を強調した哲学も持っていました。
彼の思想は「人として正しいことを貫く」という信念に基づいており、多くの経営者や個人に影響を与えています。
- 2つの大企業の創業者
- JALを再建した
- 利他主義の思想を多くの経営者に影響を与えた
稲盛和夫の名言について
稲盛和夫さんは数多くの名言を残しています。
それらの中でも有名な名言を紹介していきます。
「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうちは失敗はない。あきらめたときが失敗である。」
この言葉は、何度失敗を経験しても挑戦し続けることの大切さを強調しています。
挑戦を続ける限り、それは失敗ではなく成長の一環であるという考え方です。
「心のありようによって運命はいかようにも変えていけるもの。」
稲盛和夫さんは、運命は自らの心の持ちようで変えることができると説きます。
運命は宿命ではなく、自らの意志と行動で切り開くことができるという信念を持っていました。
「神が手を差し伸べたくなるぐらいまでがんばれ。」
稲盛和夫さんは、努力の重要性を強調し、どんな困難でも全力で取り組むことが、運命を味方につける方法だと説いています。
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」
この方程式は、彼の成功哲学をシンプルに表現したもので、特に「考え方」の重要性を強調しています。
正しい考え方がなければ、どんなに能力や熱意があっても成果は得られないという教えです。
稲盛和夫が起業を始めたきっかけは??
稲盛和夫さんが起業を始めたきっかけは、松風工業での技術者時代に生まれました。
彼は新しいセラミック技術の開発に成功したものの、技術開発の方針を巡って上司と衝突し、最終的に退社しました。
その後、彼の技術とビジョンに共感した同僚や知人の支援を受け、今の京セラである京都セラミック株式会社を設立しました。
稲盛和夫さんの年収や資産について
稲盛和夫さんの年収は、彼が日本の資産家ランキングで10位にランクインした際に約11.9億円とされていました。
彼の総資産は、推定で842億円にも上るとされています。
主な収入源は、京セラやKDDIの株式配当、本の印税、講演活動などです。
稲盛和夫さんはまた、彼の莫大な資産を社会に還元することに尽力し、200億円を投じて「稲盛財団」を設立し、京都賞や研究助成などの慈善活動を行いました。
稲盛和夫の座右の銘について
稲盛和夫さんの座右の銘は「謙虚にして驕らず」です。
この言葉は、どんなに成功を収めても、常に謙虚であることの大切さを説いています。
彼は、経営者が自分の功績を誇りに思うことで、会社が衰退する危険性があるとし、どれほどの成果を出しても自己中心的にならず、常に謙虚な姿勢を保つよう自らを戒めていました。
さらに、稲盛和夫さんは西郷隆盛の「敬天愛人」という言葉も大切にしていました。
この言葉は「天を敬い、人を愛する」という意味で、人としての正しい道を歩み、他者に対する思いやりを持つことを表しています。
彼はこれを京セラの社是に掲げ、経営の中心的な理念としていました。
稲盛和夫が経営の神様と呼ばれた本質的な理由
稲盛和夫さんが「経営の神様」と呼ばれる理由は、彼の経営哲学と数々の成功が根本にあります。
まず、京セラやKDDIの創業を通じて、創業以来一度も赤字を出すことなく成長させた経営手腕が注目されました。
さらに、経営破綻した日本航空(JAL)の再建では、無報酬で会長職を引き受け、「アメーバ経営」や「フィロソフィー」を駆使してわずか3年足らずで再上場を果たしました。
稲盛和夫さんは「利他の心」を強く重視しており、自らの利益を追求するのではなく、社会や他者のために経営を行う姿勢が彼の成功の一因とされています。
この「利他の心」が、従業員の士気を高め、組織全体の成長を促すことにつながりました。
また、彼の経営判断は常に「人として正しいかどうか」という倫理観に基づいており、この強い信念が彼を経営者としての高みへと押し上げました。
このように、稲盛和夫さんの経営哲学は、単に利益を追求するだけでなく、社会的な価値や従業員の幸福を追求する「全員参加型」の経営を実現したことが、本質的に「経営の神様」と呼ばれる所以です。
まとめ
今回は、稲盛和夫さんの経歴や年収などについて紹介しました。
稲盛和夫さんは、自身で設立した企業を大手企業まで成長させ、他社の再建までを行い、数多くの名言も残しています。
既に亡くなっていますが、今では数多くのビジネスマンに影響を与え、経営の神様とも称される存在となっています。
もっと稲盛和夫さんの名言や考え方を得たいという方は、本もいくつか出されているので、参考にするといいでしょう。
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