日本の政治家であり実業家としても実績を残した田中角栄ですが、国民からなぜあれほど人気があったのか気になる方も少なくないでしょう。
そこで今回は、田中角栄の人気の理由や今までの経歴、資産などについて紹介していきます。
この記事を最後まで読むことで田中角栄の以下の3つについて理解することができます。
- 田中角栄の経歴
- 田中角栄の資産
- 田中角栄が人気の理由
田中角栄はどんな人？？
出典:首相官邸
田中角栄は、日本の政治家であり実業家、建築士でした。
新潟県出身で、戦後日本の政界で大きな影響力を持ち、自由民主党最大派閥の田中派を率いました。
内閣総理大臣として日中国交正常化や日本列島改造論などを推進し、その実行力と影響力から「コンピュータ付きブルドーザー」「影の総理」とも呼ばれました。
田中角栄の経歴について
田中角栄の経歴について紹介します。
1918年
新潟県刈羽郡二田村で生まれる
1933年
二田尋常高等小学校を卒業
1942年
田中土建工業を設立し、建設事業を開始
1947年
衆議院議員に初当選
1950年
田中土建工業が戦後の復興事業に参加
1957年
郵政大臣に就任
1961年
越後交通の代表取締役社長に就任
1962年
大蔵大臣に就任
1971年
通商産業大臣に就任
1972年
内閣総理大臣に就任
日中国交正常化を実現
1974年
首相を辞任
1976年
ロッキード事件に関与し逮捕
1993年
東京都新宿区で死去
田中角栄は何した人なの？？
田中角栄が成し遂げたことは以下の3つになります。
- 日本列島改造論の推進
- 日中国交正常化の実現
- 政治的影響力の拡大
日本列島改造論の推進
田中角栄は、全国の交通網整備や都市開発を進める「日本列島改造論」を提唱し、都市と地方の格差をなくすために新幹線や高速道路の建設を推進しました。
これにより、地方経済の活性化と全国規模の経済成長を実現しました。
日中国交正常化の実現
1972年に、戦後初めて日本と中国の国交を正常化しました。
田中のリーダーシップにより、日中共同声明が発表され、外交・経済関係の基礎が築かれました。
政治的影響力の拡大
自民党内で最大の派閥「田中派」を形成し、党内外で強い影響力を持ち続けました。
政治手腕により「コンピュータ付きブルドーザー」と呼ばれ、政界の裏でも大きな影響力を行使しました。
田中角栄が人気の理由
田中角栄の人気の理由は、彼の政策や実行力、庶民派政治家としての姿勢にあります。
彼は日本列島改造論を提唱し、全国のインフラ整備を進め、日中国交正常化を実現しました。
また、政治家としては異例の実業家出身で、「コンピュータ付きブルドーザー」と称される行動力と大胆な決断力から、多くの国民に支持されました。
また、彼の影響力は首相退任後も続き、キングメーカーと呼ばれました。
田中角栄が成功した要因
田中角栄が成功した要因は大きく分けて以下の3つになります。
人心掌握術
田中角栄は人の心を掴む能力に長けていました。
特に、スピーチの場や対話の中で相手の心を掴む言葉を巧みに使うことができたため、ビジネスや政治において多くの人々の支持を得ることができました。
このような人心掌握術は、彼のビジネスでの成功を支える重要な要因の一つです。
実行力と知識
彼は豊富で明晰な知識を持ち、それを活かして計画を立てるだけでなく、徹底してやり抜く実行力を持っていました。
この姿勢は彼が多くの政策を成し遂げ、ビジネスでの成功につながる力となりました。
人脈構築
田中角栄は、自らの行動力と魅力を駆使して幅広い人脈を構築し、ビジネスや政治活動で効果的に活用しました。
彼の交友関係は彼のビジネス戦略にとって重要な要素であり、様々な分野での成功を可能にしました。
田中角栄の資産について
田中角栄の資産は、最終的に約197億円とされています。
税務調査ではファミリー企業の株式などの申告漏れが指摘され、全盛期には現金を含めて200億円以上の資産を持っていたと推測されています。
彼の有名な資産としては、目白台にあった大邸宅や軽井沢の別荘などがありました。
また、田中の相続財産に対する相続税の支払いも大変だったといわれています。
田中角栄の名言
田中角栄の代表的な名言を5つ紹介していきます。
「時間の守れん人間は何をやってもダメだ」
この名言は時間を守ることの大切さを強調しており、自己管理の重要性を説いています。
「自分の物差しばかりでものを云っちゃいかん」
この名言は他人を自分の基準で判断せず、さまざまな視点で物事を考えることの大切さを説いています。
「初めに結論を言え。理由は三つに限定しろ」
この名言は話すときのシンプルさと要点をつかむことの重要性を示しています。
「約束したら、必ず果たせ。できない約束はするな」
この名言は信頼を築くための誠実さと責任感を強調しています。
「世の中には、嫉妬とソロバンだ」
この名言は世の中を動かすものが嫉妬と損得勘定であることを示唆し、人間関係や政治の駆け引きについて語っています。
田中角栄の睡眠時間は？？
田中角栄は、毎日午後10時に就寝し午前2時に起床するという、非常に短い睡眠時間で過ごしていたとされています。
彼は起床後すぐに必要な資料に目を通し、知識の吸収に努めていたと言われています。
この4時間の睡眠は、彼の努力家としての姿勢を表す一例です。
まとめ
今回は、田中角栄について紹介してきました。
彼は、実業家として建築事業で成功を収め、その財力をもって政治の世界へと影響を広げました。
彼の強い記憶力や短い睡眠時間での努力は、驚異的な頭脳と行動力を支えました。
田中角栄の人間力は、多くの人を惹きつけ、その後の日本の政治に多大な影響を与えました。
彼の功績や人柄をさらに知りたい方には、石原慎太郎が著した『天才』という本をおすすめします。
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